今年は少ない？去年は多かった？インフルエンザワクチン２０２１

新型コロナ感染が続く現在、もうひとつ気をつけなければいけないウイルス感染、インフルエンザウイルス。去年はコロナ感染が広がっており、個人個人がソーシャルディスタンスや、マスクの着用、手洗いうがい、手指消毒などを徹底したおかげか全国の感染者数は約１．４万人という非常に少ない感染でシーズンを終えました。

また昨年はインフルエンザワクチンの供給量も多く、接種に対しての補助が出された地域も多かったため接種人数も非常に多かったことがわかっています。

そして今年のインフルエンザワクチンですが、供給量の多かった昨年と比べておおよそ、８００万本から５５０万本ほど少なくなる予定となっています。

これは製造メーカーでインフルエンザウイルスの株の増殖が効率よくいかなかったことや、コロナウイルスワクチン製造の増加により一部ワクチン製造に必要な材料が不足したことが原因だそうです。

２０２１年度インフルエンザワクチン製造株

今年のインフルエンザワクチンの製造株がこちらです。

Ａ型株	A／ビクトリア／1／2020（IVR－217）（H1N1）
Ａ型株	A／タスマニア／503／2020（IVR－221）（H3N2）
Ｂ型株	B／プーケット／3073／2013（山形系統）
Ｂ型株	B／ビクトリア／705／2018（BVR－11）（ビクトリア系統）

※昨年の製造株はこちら

• A／広東-茂南／SWL1536／2019（CNIC－1909）（H1N1）
• A／香港／2671／2019（NIB－121）（H3N2）
• B／プーケット／3073／2013（山形系統）
• B／ビクトリア／705／2018（BVR－11）（ビクトリア系統）

インフルエンザワクチン製造メーカー

日本国内でインフルエンザワクチンを製造・販売している会社は以下のとおりです。

製造会社	販売会社
一般財団法人阪大微生物病研究会	田辺三菱製薬株式会社
	ＭＳＤ株式会社
ＫＭバイオロジクス株式会社	ＭｅｉｊｉＳｅｉｋａファルマ株式会社
	北里薬品産業株式会社
デンカ生研株式会社	アステラス製薬株式会社
	武田薬品工業株式会社
第一三共株式会社	第一三共株式会社

2021年インフルエンザワクチン供給量

２０２１年度のインフルエンザワクチンの供給量は２５６７～２７９２万本と予定されています。

年度	ワクチン供給量（万本）	ワクチン使用量（万本）
令和３年	2,567～2,792
令和２年	３，３４２	３，２７４
令和元年	２，９６４	２，８２５
平成30年	２，７１７	２，６３０
平成29年	２，６４３	２，４９１
平成28年	２，７８４	２，６４２

※詳しく知りたい方は下記をクリックください。（厚生労働省のホームページにとびます）

厚生労働省2021年季節性インフルエンザワクチンの供給について

インフルンザ感染者数

インフルエンザ感染者についてですが、２０２０年ー２０２１年のシーズンでは日本国内での感染者数は１．4万人と非常に少ない年となりました。過去の日本国内の推計感染者数の推移は以下のとおりです。（国立感染症研究所のデータを基に作成）

シーズン	患者数
2020ｰ2021年度	１．４万人
2019-2020年度	７２８．５万人
2018-2019年度	１２０９．９万人
2017-2018年度	１４５８万人
2016ｰ2017年度	１０４６万人
2015-2016年度	９９１万人

例年１，０００万人近くが感染していますが、今年はどうなるでしょうか。

インフルエンザ死亡数

国内でインフルエンザ死亡数の推移がこちらです。

年度	死亡者数
２０１８年	３３２５人
２０１７年	２５６９人
２０１６年	１４６３人
２０１５年	２２６２人
２０１４年	１１３０人

まとめ

今年は昨年よりも大幅にワクチンの供給数は少なくなります。コロナ禍となった昨年の感染者数を見ると少ないことや、ソーシャルディスタンスや手指消毒などの対策は今後も継続されることから感染者数は少なくなるとも予想できますが安心はできません。一部の専門家はインフルエンザが昨年流行らなかったことから今年は感染爆発するのではないかとも予想しています。

ただインフルエンザにおいて、コロナよりも安心なのはなにより治療薬がしっかりと確立していることです。

いずれにしても予防接種をしっかり受けて流行にそなえることが大事です。

そして今年はワクチンが去年よりも少なくなっていますので、ご希望の方は早めに接種することをおすすめします。

読んでいただきありがとうございました。

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