ジャヌビア・グラクティブの後発品が2023年12月ついに薬価収載。

医療・薬・健康

2023年12月ジャヌビア/グラクティブの後発品が薬価収載されそうです。今や糖尿病治療の不動の地位を得たDPPⅣ阻害剤。

その魁となったジャヌビアについに後発品が発売されるようです。

メーカーは沢井製薬子会社のメディサ新薬です。承認されたのは1社のみでAGではないようです。

今回初収載となるのが7成分、ザイティガ、ジャヌビア、トレリーフOD錠(AG)、アミティーザ(AG)、エフィエント、ペプリコール錠、ジクアス点眼です。その中でAGが発売されるのがトレリーフODとアミティーザです。以下がそれらの後発品収載予定メーカーです。

ザイティガ…サンド、サンファーマ、第一三共エスファ、東和薬品、ニプロ、日本ジェネリック

エフィエント…東和薬品、第一三共エスファ

ジャヌビア…メディサ新薬

トレリーフOD…住友ファーマAG

アミティーザ…ファイザーUPJ(ヴィアトリス)AG

ペプリコール錠…トーアエイヨー

ジクアス点眼…東亜薬品

詳しい情報を表にまとめました。

先発品名       先発品販売メーカー一般名薬効後発品収載メーカーAG
ザイティガ錠250mg、500mgヤンセンファーマアビラテロン酢酸エステル錠抗がん剤サンド、サンファーマ、第一三共エスファ、東和薬品、ニプロ、日本ジェネリック
エフィエント錠2.5mg、3.75mg、5mg第一三共プラスグレル塩酸塩錠抗血小板薬東和薬品、第一三共エスファ
ジャヌビア錠/グラクティブ錠12.5mg、25mg、50mg、100mgMSD/小野薬品シタグリプチン酸塩水和物糖尿病薬メディサ新薬
トレリーフOD錠25mg、50mg住友ファーマゾニサミド口腔内崩壊錠抗パーキンソン薬住友ファーマ
アミティーザカプセル12ug,24ugヴィアトリス製薬ルビプロストンカプセル慢性便秘治療薬ファイザーUPJ
ベプリコール錠50mg、100mgオルガノンベプリジル塩酸塩水和物錠不整脈・狭心症治療薬トーアエイヨー
ジクアス点眼液3%参天製薬ジクアホソルナトリウム液ドライアイ治療剤東亜薬品

10/26ジャヌビアの後発品承認に対してMSDが訴訟

ジャヌビアの後発品承認に関してMSDが沢井製薬およびメディサ新薬に対して特許侵害訴訟、仮処分申請を東京地裁に提起したと発表されています。

以下、MSDホームページに掲載されている訴訟に関してのお知らせです。

October 26, 2023 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

MSD株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:カイル・タトル、以下「MSD」)は本日、米国本社Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USA (本社:米国ニュージャージー州ローウェイ)の関連会社Merck Sharp & Dohme LLC(以下「MSD関連会社」)が、沢井製薬株式会社(本社:大阪市淀川区)とメディサ新薬株式会社(本社:大阪市淀川区、以下「メディサ新薬」)に対し、メディサ新薬によるシタグリプチン製剤の製造販売に関する特許侵害訴訟および仮処分申請を、2023年10月6日に東京地方裁判所に提起したと発表しました。MSD関連会社は、同社が保有する特許JP3762407に関して訴状を提出しました。

当社のサイエンスとテクノロジーによって、世界初のDPP-4阻害薬であるジャヌビア®は開発・発売されました。これは、成人の2型糖尿病患者さんにとって重要な進歩でした。このようなイノベーションは、当社のような研究開発型の医薬品企業が、研究開発への投資を継続することを可能とする、確固たる創薬エコシステムの構築に貢献しています。

日本でシタグリプチンのジェネリック医薬品の承認を取得(もしくは申請)したと報道されているジェネリック企業と当社の間にライセンス契約や許諾は存在しておりません。当社は、ジャヌビア®(シタグリプチン)のすべての剤形のさまざまな側面をカバーする単数又は複数の特許が有効であると確信しています。

MSDホームページより(https://www.msd.co.jp/news/product-news-20231026/)

これによりシタグリプチンの発売は不透明なものとなっているようです。

薬価収載見送り 2023年12月8日の収載ならず

12月の薬価収載品目が発表されましたが、結果的に今回はジャヌビア・グラクティブの後発品は収載されませんでした。上記の訴訟問題が影響しているものと考えられます。

またアミティーザ、エフィエントのジェネリックも今回は収載されませんでした。

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