コロナウイルスがまだまだ猛威をふるう中、2022年はさらにインフルエンザも流行の恐れがあります。
南半球(オーストラリア)での流行
というのも5-6月の時点でオーストラリアなど南半球でインフルエンザが大流行し始めたため、日本でも今年は流行るのではないかという論議になっているのです。
上のグラフからも読み取れるように2020年以降まったく流行しなかったインフルエンザが2022年になり一気に流行をみせています。
※南半球(オーストラリア)は北半球とは季節が逆になり、12~2月が夏で6月から8月が冬になります。なので基本的には日本と同じく冬から春にかけてインフルエンザの流行が発生します。
今後海外からの人の移動が緩和されはじめるとインフルエンザも日本に持ち込まれる可能性が高いため、流行の危険性があると言われています。
また過去2年間流行もなかったため、私たちの体にもインフルエンザにたいする免疫が少なくなっており感染しやすくなるのではということも考えられています。
現在の日本での発生状況
それでは2022年11月現在の日本国内のインフルエンザの発生状況を見てみたいと思います。
こちらは厚生労働省の「インフルエンザ発生に関する報道資料2022/2023シーズン」のデータから抽出したものです。(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00010.html)
2022年の9月5日から11月6日までの感染者を合計したものを表にしてみました。
都道府県名 | 感染者数 |
北海道 | 17 |
青森 | 1 |
岩手 | 3 |
宮城 | 21 |
秋田 | 0 |
山形 | 0 |
福島 | 1 |
茨城 | 8 |
栃木 | 5 |
群馬 | 2 |
埼玉 | 39 |
千葉 | 25 |
東京 | 73 |
神奈川 | 81 |
新潟 | 0 |
富山 | 1 |
石川 | 3 |
福井 | 0 |
山梨 | 1 |
長野 | 57 |
岐阜 | 4 |
静岡 | 6 |
愛知 | 46 |
三重 | 8 |
滋賀 | 7 |
京都 | 64 |
大阪 | 191 |
兵庫 | 61 |
奈良 | 11 |
和歌山 | 6 |
鳥取 | 1 |
島根 | 3 |
岡山 | 20 |
広島 | 16 |
山口 | 2 |
徳島 | 2 |
香川 | 2 |
愛媛 | 20 |
高知 | 5 |
福岡 | 73 |
佐賀 | 3 |
長崎 | 6 |
熊本 | 26 |
大分 | 10 |
宮崎 | 2 |
鹿児島 | 6 |
沖縄 | 123 |
合計 | 1062 |
こちらは定点当たりの患者数を合計したものです。関東、関西や九州ではすでに流行がはじまりつつあります。
※定点当たり:インフルエンザは感染者数のすべてを報告する全数把握ではありません。定点把握(あらかじめ選定された医療機関でのみ感染者数を報告する)となっています。ですので実際に感染した患者数はさらに多い可能性があります。ちなみに新型コロナは全数把握。
例年であれば12月から2月ぐらいにかけて流行していますが、今年は発生自体も早いようですので注意が必要です。
学級・学年閉鎖状況
11月14日に東京都の公立学校ではじめて学年・学級閉鎖が報告されました。学年閉鎖は生徒数79人のところに欠席者36人でインフルエンザ陽性者が19人という状況でした。学級閉鎖は29人のクラスで欠席者9人、インフルエンザ陽性者6人、34人のクラスで欠席者11人、インフルエンザ陽性者8人という状況でした。
また全国報道はされていませんが大阪府や島根県、長野県、宮崎県、沖縄県でも学級閉鎖や学年閉鎖はそれ以前にも報告されています。
今回の東京での報告によりますます流行が広がるのではないかと予想されます。
2022年のインフルエンザワクチン供給量
今年のインフルエンザの供給量に関してですが、記録がある中での過去最大数量が供給される見通しとなっています。
詳しい資料はこちら、
厚生労働省「季節性インフルエンザワクチンの供給について(通知)」
例年より感染が早いですので予防接種も早めにすませておくことが大事かと思います。
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