2番目の経口新型コロナ治療薬「パクスロビド」とは

医療・薬・健康

2021年11月、10月にメルク社が世界初の経口新型コロナウイルス治療薬のモルヌピラビルを発表し間もないですが、新たに経口薬として新しい治療薬が登場してきました。

その名が「パクスロビド」です。

この薬はアメリカの製薬大手ファイザー社が開発した薬です。

効果・臨床試験結果

11月5日にファイザーは、パクスロビド投与によって中・後期臨床試験で入院や死亡のリスクを89%低減させる効果が得られたとする中間結果を発表しました。

発症3日以内にパクスロビドを投与された患者さんのうち登録後28日目までに入院した患者さんは0.8%(死亡はなし)

プラセボでは入院した患者さんは7.0%(7人が死亡)

発症5日以内に治療を開始された患者さんでも同様の傾向がみられた。

試験の概要

  • 1219名の成人の新型コロナ患者さんが登録
  • 1つ以上の重症化リスクを持つ、発症から5日以内の軽症から中等症の患者さんが対象。
日本の社会人の1日の学習時間は平均6分。すきま読書で毎日学習。

有害事象

有害事象はパクスロビドで19%、プラセボで21%で同等。またそのほとんどが軽度。

重症化リスクのない新型コロナ患者さんを対象とした臨床研究も行われているので、結果次第では発症した人すべてが使えるようになるかもしれません。

作用機序

新しい抗ウイルス薬と、抗HIV薬のリトナビルを組み合わせた配合財です。

リトナビルは抗ウイルス薬の中のプロテアーゼ阻害薬と併用することで、抗ウイルス薬の血中濃度を高く維持する効果があります。

抗ウイルス薬部分は、コロナウイルスの複製に必要な酵素3CLプロテアーゼの活性を阻害することでウイルスの増殖を抑えます。

また変異株に対しても効果があるとされています。

用法用量

重症化リスクのある患者さんに、発症からすぐに使える。

1回3錠、1日2回、5日間経口投与。(合計30錠服用)

このパクスロビドは重症化のリスクのない新型コロナ患者さんを対象にした臨床試験も行っているということなので、よい結果がでれば老若男女、持病の有無に関わらず投与が可能になるかもしれません。

ただこちらもモルヌピラビルと同様に1治療にかかる薬価がおよそ8万円程度ということなのでその高額な治療費が今後の課題でしょうか。

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2022年1月14日に米ファイザー社はこのパクスロビドの製造、販売を厚生労働省に承認申請したと明らかにしました。

承認されれば、日本政府に200万人分を供給することになっています。

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