近年、喘息、COPDの治療に使われる吸入薬も変化しており、ついにはステロイド、β2刺激薬、抗コリン剤の3剤を合わせた合剤吸入薬も登場しています。
ではその3剤合剤についてかいていきたいと思います。
テリルジー100、200エリプタ
製造販売元
グラクソスミスクライン
一般名
フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ビランテロールトリフェニル酢酸塩ドライパウダーインヘラー
効能又は効果
テリルジー100エリプタ
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジー200エリプタ
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
※テリルジー100のみ気管支喘息とCOPD両方の適応を持っています。
用法及び用量
〈気管支喘息〉
通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。なお、症状に応じてテリルジー200エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして200μg、ウメクリジニウムとして62.5 μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
〈慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解〉
通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
添付文書
薬価
テリルジー100エリプタ 14吸入 =¥4160.8
テリルジー100エリプタ 30吸入用 =¥8805.1
テリルジー200エリプタ 14吸入用 =¥4738.5
テリルジー200エリプタ 30吸入用 =¥10043.3
含まれている薬剤
ステロイド剤・β2刺激剤:フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ビランテロールトリフェニル酢酸塩
レルベア100および200
- ステロイド剤:アニュイティ
- β2刺激剤:単剤での発売はありません
抗コリン薬:ウメクリジニウム臭化物
エンクラッセ62.5ug
ビレーズトリエアロスフィア56吸入/ビレーズトリエアロスフィア120吸入
製造販売元
アストラゼネカ
一般名
ブデソニド/グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物製剤
効能又は効果
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
※気管支喘息の適応はありません。
用法及び用量
通常、成人には、1回2吸入(ブデソニドとして320µg、グリコピロニウムとして14.4µg、ホルモテロールフマル酸塩として9.6µg)を1日2回吸入投与する。
添付文書
薬価
ビレーズトリエアロスフィア56吸入 = ¥4127.6
ビレーズトリエアロスフィア120吸入 = ¥8771.9
含まれている薬剤
ステロイド・β2刺激剤:ブデソニド, ホルモテロールフマル酸塩水和物
シムビコートタービユヘイラー
抗コリン薬:グリコピロニウム臭化物
シーブリ吸入カプセル
エナジア吸入用カプセル中用量/エナジア吸入用カプセル高用量
製造販売元
ノバルティスファーマ
一般名
インダカテロール酢酸塩、グリコピロニウム臭化物、モメタゾンフランカルボン酸エステル
効能又は効果
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入β2刺激剤及び長時間作用性吸入抗コリン剤の併用が必要な場合)
※COPDの適応はありません。
用法及び用量
通常、成人にはエナジア吸入用カプセル中用量1回1カプセル(インダカテロールとして150μg、グリコピロニウムとして50μg及びモメタゾンフランカルボン酸エステルとして80μg)を1日1回本剤専用の吸入用器具を用いて吸入する。なお、症状に応じてエナジア吸入用カプセル高用量1回1カプセル(インダカテロールとして150μg、グリコピロニウムとして50μg及びモメタゾンフランカルボン酸エステルとして160μg)を1日1回本剤専用の吸入用器具を用いて吸入する。
添付文書
薬価
エナジア吸入用カプセル中用量 1CP = ¥290.3
エナジア吸入用カプセル高用量 1CP = ¥331.5
含まれている薬剤
ステロイド、β2刺激薬:モメタゾンフランカルボン酸エステル、インダカテロール酢酸塩
アテキュラ吸入用カプセル低用量/アテキュラ吸入用カプセル中用量
- ステロイド:アズマネックス
- β2刺激薬:オンブレス
抗コリン薬:グリコピロニウム臭化物
シーブリ吸入用カプセル
3剤比較表
上記3剤をエクセルの表でまとめてみましたのでご参考まで。
読んでいただきありがとうございました。
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