令和5年3月8日中医協総会にてパキロビッドパックとゾコーバの薬価が承認されました。3月15日に薬価収載となる予定です。算定された薬価は以下のとおり
パキロビッドパック300 ¥12、538.60/シート
パキロビッドパック600 \19、805.50/シート
ゾコーバ錠125mg \7、407.40/錠
それぞれの薬剤について患者さん負担がいくらになるのかをみていきたいと思います。
パキロビッドパック
パキロビッドパックの薬価が、
パキロビッドパック300 ¥12、538.6/シート
パキロビッドパック600 \19、805.5/シート
通常はパキロビッドパック600が基本です。300は腎機能障害のある方。
用法用量
通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ニルマトレルビルとして1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。
=1回(ニルマトレルビル2錠、リトナビル1錠)を1日2回
=ニルマトレルビル4錠、リトナビル2錠/日 = パキロビットパック600、1シート
(パキロビッドパック300、1シート中にニルマトレルビル150mg2錠、リトナビル100mg2錠)
(パキロビッドパック600、1シート中にニルマトレルビル150mg4錠、リトナビル100mg2錠)
患者さん負担
パキロビッドパック600 ¥19,805.5/シートを5日間。
19805.5×5 = 99,027.5 = ¥99,028
薬剤費で9万9028円となります。これを保険の負担割合で計算すると、
3割負担の方で29,708円
1割負担の方で9,903円
となります。
ゾコーバ錠125mg
ソコーバ錠の薬価は、
ゾコーバ錠125mg \7、407.4/錠
用法用量
通常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mgを、2日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。
=1日目3錠、2日目以降1錠を5日目まで = 3錠+4錠 =7錠/治療
1治療に7錠必要となるので薬剤費合計は、
7,407.4 × 7 = ¥5,1851.8
51,852円となります。これを保険の負担割合で計算すると、
3割負担の方で、15,556円、
1割負担の方で、5,185円
となります。
ラゲブリオカプセル200mg
ちなみにですが、
ラゲブリオカプセル200mg ¥2,357.8/カプセル
用法用量
通常、18歳以上の患者には、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間経口投与する。
=1回4カプセル、1日2回、5日間。 = 8カプセル × 5日間 = 40カプセル/治療
1治療に40カプセル必要となるので薬剤費合計は、
2,357.8 × 40 = ¥94,312
94,312円となります。これを保険の負担割合で計算すると、
3割負担の方で、28,294円、
1割負担の方で、9,431円、
となります。
当面は無料
パキロビッドパック、ゾコーバのどちらにしても支払いが発生するとなるとなかなか高額です。
ですが政府は当面の間は、コロナ治療薬の患者負担は無料にするとうちだしていますので薬価収載されたからといっていきなり支払いが生じるわけではありません。
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