最近よく耳にするweb3.0という言葉。ネット用語というのはわかりますし、何か技術革新的なことというのはなんとなくわかる気もしますが、一体どういうことを指すのかを書いていきたいと思います。
そもそもWeb○○って
まずはじめにWeb3.0というのは明確な決まりや定義はなく、概念のようなものであり、
「次世代のインターネット、Webの世界」
のことを指します。新しい技術を取り入れたこれからのインターネット仕組みやサービスなどのこと、といった感じでしょうか。
web3.0があるということは
web3.0の「3.0」ということは、当然「2.0」、「1.0」もあったということですよねと察しの良い方は思ったかもしれません。
そうですweb3.0の前にはweb2.0、そしてweb1.0というのがあったのです。
そこでまずはWeb1.0とWeb2.0について先に解説していきたいと思います。
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web1.0
インターネットが流行り始め、一般に普及するようになった頃のことです。具体的な時期としては1995年~2005年ぐらいと言われています。この頃はまだネットの接続速度も遅く画像を表示するだけでもけっこうな時間がかかっていました。
この頃は企業などが作ったホームページを興味のある人に見てもらう、というような1方向のインターネット。
検索エンジンで検索して情報を見るだけのほんとの1方向だけの使い方が主でした。大企業やマスコミなどが発信したものを個々人が受信するというイメージ。
この頃のインターネットを象徴するものが以下のものです。
- ブロードバンド
- yahooなどの検索エンジン
- 電子メール(特定のソフトを使う必要がある)
- インターネットにつなぐときは従量課金制度。やればやるほど通信費がかかる。
web2.0
続いてWeb2.0は2005年ごろからのことを言い、現在もここに属しています。
今まで受信するのみだったWeb1.0に対してWeb2.0で大きく変わったのは、自ら参加できること、個人が発信できるようになったことです。つまり受信に加え発信ができるようになったことで一方向から、双方向へとネットの使い方が変わりました。また接続速度も非常に高速になり、画像や動画も配信できるようになりました。
ですが確かに個人、個人が発信したり不特定多数の個人同士がつながることが可能になりましたが、その個人が発信した写真やデータや動画などはそのサービスを運営しているプラットフォーマーがすべて管理し、また所有しています。
つまりGAFAのようなプラットフォーム大企業がすべてを掌握しているのもまたWeb2.0の特徴です。
われわれ利用者はそれら企業を信頼して(情報が利用、悪用されていないと信じて)そのサービスを使うのです。
SNSは中央のサーバーが一元管理しながら個人は自分から発信が可能。そして中央集権的に利用者同士がコミュニケーションをとれるようになった。
そこでの問題点は、個人情報が企業に集中し、企業がセキュリティをしっかりしていないと情報が漏れる危険性があるということ。
また一部の企業に個人の多くの情報が集積してしまうということ。
この頃のインターネットを象徴するものはこちら。
- 個人ブログ
- SNS(twitter,facebook,instagram)
- Youtube
- GAFA
web3.0
web3とも呼ばれる。
Web3.0を象徴する技術がブロックチェーンというもの。ブロックチェーン技術によって実現されようとしている、新しい分散型のWeb世界がWeb3.0です。
Web2.0との大きな違いは中央集権的(大企業が独占している権力)でない、個人が発信、個人同士で経済的なサービスを提供できるようになるという点。ですので大企業にすべての情報が集まることもなく、情報の改ざんや漏洩のリスクがかなり少なくなります。
そしてそれがブロックチェーン技術の特徴でもあるのです。
仮想通貨もこのブロックチェーンの技術を用いた産物です。
またWeb3.0の世界ではメタバースと呼ばれる仮想空間で自分の分身となるアバターを操作して現実世界と同じように生活をするということも想像されています。また名称は、英語の「meta(超)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。
これまでの仮想空間というとゲーム(動物の森やフォートナイトなどのようなもの)でしかありませんでした。その中で取引される物やデータなどはそのゲーム内でしか使えないものでした。しかしメタバースではその空間内で取引された物やデータが現実世界でも反映されます。つまり仮想空間内で仕事をしたり買い物をし、そこでお金を稼いだり、使ったりすることができるのです。
Web3.0を象徴するもの
- 仮想通貨
- メタバース
- NFT(非代替性トークン)
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは情報を記録するデータベース技術の一種。ブロックと呼ばれる箱の中にデータを入れてそれをチェーン状に並べてつなげて保管する技術です。また同じデータを複数の場所に分散して保管しています。それゆえ分散型台帳とも呼ばれます。
またすべての取引記録を分散して参加者全員が保有するので改ざんが難しいとされています。つまり安全性が高く、透明性も高いのです。
そして全員が記録を補完・保持することから一部の参加者やパソコンがダウンしてもそのまま走り続けることが可能です。
このブロックチェーン自体が個人個人でつながるもの(ピア・トゥ・ピア)であり、真ん中に管理者がいるような中央集権的なものではないのです。
そしてこの技術を使えば、デジタルデータなどの権利がすべて発信者、個人のものとなるのです。
ブロックチェーンについてわかりやすく解説した本がこちら↓
↑中田敦彦さんのYoutube大学でも紹介された本です。
Web3.0で世の中はもっと楽しく、便利になる
ということでWeb3.0とは何かを簡単に解説していきました。理解いただけたでしょうか。
Web3.0でGAFAMのしがらみ、管理から解放され、個人で活躍できる場がより増えそうですね。
今後の技術進歩に期待しましょう。
読んでいただきありがとうございました。
国内でWeb3.0に詳しいイケダハヤトさんの本はこちら↓
Web3.0用語集
NFT
ノンファンジブルトークン。non-fungible token 非代替性トークン。
所有できるデジタルデータ。資産の所有証明を付与されたデジタルデータ。
アートの世界、ファッションの世界が変わると言われています。デジタルでこれが誰の物かを証明するできるようになった技術のことをNFTと言う。
話題となった出来事
- twitter創業者の最初のツイートが3億で落札者された。
- デジタルアートが75億で落札された。
メタバース内で手に入れたアイテムや、作ったアイテム、洋服、武器、音楽、ゲームなどが売れる
DAO
自立分散型組織
web3.0の世界におけるプロジェクの運営形態。
DeFi
分散型金融
新しい金融機関サービス
クリプト 「Crypto」
直訳すると暗号。暗号化されたもの。ブロクチェーン上の取引台帳に記録され、実際に取引されるデジタルマネーなどのこと。ブロックチェーンで取引されるもののこと。
メタマスク 「MetaMask」
イーサリアム系の仮想通貨ウォレットのこと。
ウォレット
仮想通貨や電子マネーを管理するソフトウェアなどのこと。財布。
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